<概要>「脱サラして独立する時には、必要になる保障があります」ということが書かれています。
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「死んで±0の人生」 エッセイスト風間佳
脱サラして小さな会社をやっている友人がいる。
自分が社長で、奥さんが経理、お嫁にいった娘さんが事務を手伝っている。
もう一人息子がいるが、この子は他の会社に勤めていて家庭も持っている。
従業員は他に技術者が2人いる。典型的な同族の零細企業だ。
いい生活をしているが、きっと、家も土地も担保に入っているだろう。
事業が失敗すれば、それこそ一家が路頭に迷うことになるのだろう。
夢があるが、いつも危険が背中合わせの人生でもある。
彼がよく言っている「欲とスリルの二人三脚さ」と。
脱サラした時、奥さんが反対しなかったのか聞いてみた。
なかなか理解があったそうだ。賛成もしなかったが、反対もしなかったそうだ。
「止めても無駄だと思ったんじゃないか」と言っていた。
そう言われれば、おとなしいけれど、旦那の一枚うわてをいくような奥さんだった。
いつまでも夢を追っているわがままな夫を、暖かく、半ばあきらめで見守っているようでもある。
う〜ん。少し羨ましくもある。
「でも、保険にだけは入らされたよ」と言う。
奥さんは以前、生命保険の営業をやっていたことがあって詳しいのだそうだ。
「私は好きであなたと結婚したのだから、苦労しても、貧乏しても、何もなくなっても仕方ない。
でも、子供は親を選んで生まれてきたのではないから子供に親の借金を残すことはしたくない。
だから、借入金額プラス500万円の保険に入って欲しい」と言われたそうだ。
プラス500万円というのは、会社をたたむ時の整理費用だそうだ。
夫が死んだら自分には後を継げないから、会社はたたむことになる。その時の費用だそうだ。
う〜〜〜ん。これは一枚どころじゃない、二枚も三枚もうわてだ。
「会社をスタートする一番金のかかる時だったから、掛金がもったいない気がしたけど、
それで文句も言わずに始めさせてくれるならと、言われるとおりに入ったよ。
今でも、事業が拡大して借入金が増える度に、保険も増額してるよ」
「生きてる内はさ、そりゃあ頑張るさ。
でも、もし途中で死んでしまってもマイナスは0さ。誰にも迷惑はかけないよ。
今の仕事がそう大きく成功するとも思えないから、俺の人生『死んで±0の人生』だな。
まあ、本当に死んだら妻にはいろいろと迷惑をかけるけど、
俺を選んだ不運だと思ってあきらめてもらうしかないな。あいつなら大丈夫だよ」
幸せな奴だと思った。
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※著作権は、保険ビジネス研究所にあります。転売、転載はできません。
※個人のご使用に関しては自由ですが、組織でご使用の場合は有料になります。
※ご使用上で生じた損害についは一切責任を負いませんのでご了承下さい。
※内容の一部変更加工等については、別途加工料をいただいてお受けします。
お問い合わせは、info2@hobiken.co.jp
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「死んで±0の人生」 エッセイスト風間佳 脱サラして小さな会社をやっている友人がいる。
自分が社長で、奥さんが経理、お嫁にいった娘さんが事務を手伝っている。
もう一人息子がいるが、この子は他の会社に勤めていて家庭も持っている。
従業員は他に技術者が2人いる。典型的な同族の零細企業だ。
いい生活をしているが、きっと、家も土地も担保に入っているだろう。
事業が失敗すれば、それこそ一家が路頭に迷うことになるのだろう。
夢があるが、いつも危険が背中合わせの人生でもある。
彼がよく言っている「欲とスリルの二人三脚さ」と。
脱サラした時、奥さんが反対しなかったのか聞いてみた。
なかなか理解があったそうだ。賛成もしなかったが、反対もしなかったそうだ。
「止めても無駄だと思ったんじゃないか」と言っていた。
そう言われれば、おとなしいけれど、旦那の一枚うわてをいくような奥さんだった。
いつまでも夢を追っているわがままな夫を、暖かく、半ばあきらめで見守っているようでもある。
う〜ん。少し羨ましくもある。
「でも、保険にだけは入らされたよ」と言う。
奥さんは以前、生命保険の営業をやっていたことがあって詳しいのだそうだ。
「私は好きであなたと結婚したのだから、苦労しても、貧乏しても、何もなくなっても仕方ない。
でも、子供は親を選んで生まれてきたのではないから子供に親の借金を残すことはしたくない。
だから、借入金額プラス500万円の保険に入って欲しい」と言われたそうだ。
プラス500万円というのは、会社をたたむ時の整理費用だそうだ。
夫が死んだら自分には後を継げないから、会社はたたむことになる。その時の費用だそうだ。
う〜〜〜ん。これは一枚どころじゃない、二枚も三枚もうわてだ。
「会社をスタートする一番金のかかる時だったから、掛金がもったいない気がしたけど、
それで文句も言わずに始めさせてくれるならと、言われるとおりに入ったよ。
今でも、事業が拡大して借入金が増える度に、保険も増額してるよ」
「生きてる内はさ、そりゃあ頑張るさ。
でも、もし途中で死んでしまってもマイナスは0さ。誰にも迷惑はかけないよ。
今の仕事がそう大きく成功するとも思えないから、俺の人生『死んで±0の人生』だな。
まあ、本当に死んだら妻にはいろいろと迷惑をかけるけど、
俺を選んだ不運だと思ってあきらめてもらうしかないな。あいつなら大丈夫だよ」
幸せな奴だと思った。
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2008.04.04 | 経営者・事業主の保障について1 |
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